フェイマステイル（2006年生、母フェイムドグレイス）

フェイマステイル（2006年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「有名な物語」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時11歳）と交配したフェイムドグレイスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地40戦4勝2着4回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

8月10日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

8月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したリスペクトキャットに半馬身届かず2着となった。

10月25日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディパーチャーズに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月29日、中4週で迎えた6戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた7戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2009年）

2月1日、中4週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月21日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入った。

4月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた12戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月26日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトレジャーバトルを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4歳（2010年）

1月11日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月27日、中6週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロトスカイブルーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月25日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（10戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイキジャガーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月29日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

7月11日、中5週で迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアムールマルルーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月8日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月3日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月20日、中6週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

5歳（2011年）

1月9日、中6週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したタガノジンガロを差し切れず、2馬身差の2着となった。

1月23日、中1週で迎えた30戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

4月2日、中9週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7月2日、中3週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（13戦2勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月23日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアーバンウィナーを3/4馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

11月13日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦2勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた37戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の中山ウインタープレミアム（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

6歳（2012年）

1月29日、中5週で迎えた38戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

5月27日、約4か月の休養明けで迎えた39戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（15戦2勝）。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6月3日、連闘で迎えた40戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

11月11日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた41戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。