イシノスイング（1995年生、母クロスカブラヤ）

イシノスイング（1995年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリズム（当時8歳）と交配したクロスカブラヤが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回。1999年の札幌日刊スポーツ杯(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内藤一雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

6月15日、デビュー戦は徳吉孝士騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は402kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月2日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るテーストオブハニーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

3歳（1998年）

4月5日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したシンコウシングラーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

7月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフロムファーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月19日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したカルミナブラーナに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4歳（1999年）

2月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の春光賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルタカトップガンに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月24日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキーニシキに1馬身1/4の差をつけて制した。

8月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はマチカネエデンと並んで2着同着となった。

9月18日、中4週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた19戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

11月20日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

5歳（2000年）

3月26日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は徳吉孝士騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5月21日、中7週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

6月4日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したトウカイダンディーに半馬身届かず2着となった。

6月24日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の夏至ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は徳吉孝士騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた26戦目は、サマースプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉孝士騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のBSN賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で徳吉孝士騎手（5戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。