ファーストアロー（1994年生、母ニジンスキーセンチメント）

ファーストアロー（1994年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のエブロス（当時8歳）と交配したニジンスキーセンチメントが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）坂本牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着4回、地方2戦1勝。1998年のクラスターカップ(G3)に勝利した他、1998年の東京盃(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柳田次男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

8月3日、デビュー戦は松本達也騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月10日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエリモキラメキを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月23日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

10月5日、中1週で迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のオースミギャロップに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月16日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったワカサバロンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月7日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメイショウキヨモリにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（1998年）

1月5日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウキヨモリを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

2月14日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、5歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたイソノウイナー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月27日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は松本達也騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったホーセンホーライにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月19日、中2週で迎えた13戦目は、KBC杯（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマチカネエンムスビに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月14日、中1週で迎えた15戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のユーコーマイケルをハナ差制して重賞初挑戦初制覇を達成した。

9月12日、中3週で迎えた16戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松本達也騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた17戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で松本達也騎手（9戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。