コーリンベリー（2011年生、母コーリンラヴィアン）

コーリンベリー（2011年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋小果実」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時15歳）と交配したコーリンラヴィアンが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は今井牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着3回、地方12戦3勝2着1回。2015年のJBCスプリント(Jpn1)に勝利した他、2016年のJBCスプリント(Jpn1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

柴田政見厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月3日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

3歳（2014年）

1月11日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワディに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のナンチンノンに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月16日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のナンチンノンに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月13日、中3週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたメイショウパワーズ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月22日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、レッドアルヴィスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月13日、中2週で迎えた8戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

12月28日、中7週で迎えた10戦目は、2014ファイナルステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のニシケンモノノフに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2015年）

2月22日、中7週で迎えた11戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（8戦4勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

4月4日、中5週で迎えた12戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のニシケンモノノフに3馬身の差をつけて制した。

5月4日、中3週で迎えた13戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（10戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレーザーバレットに1馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

7月12日、中9週で迎えた14戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（11戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ベストウォーリアに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で松山弘平騎手（12戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で松山弘平騎手（13戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のダノンレジェンドを3/4馬身振り切ってG1ホースの称号を掴み取った。

12月6日、中4週で迎えた17戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で松山弘平騎手（14戦7勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

5歳（2016年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で松山弘平騎手（15戦7勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月6日、中5週で迎えた19戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で松山弘平騎手（16戦7勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグレープブランデーに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

6月1日、中7週で迎えた20戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松山弘平騎手（17戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた21戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で松山弘平騎手（18戦8勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったドリームバレンチノにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中5週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた22戦目は、Jpn1のJBCスプリント（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で松山弘平騎手（19戦8勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月11日、中4週で迎えた23戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で松山弘平騎手（20戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6歳（2017年）

1月29日、中6週で迎えた24戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で松山弘平騎手（21戦8勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

10月4日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で松山弘平騎手（22戦8勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

11月3日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は21戦連続で松山弘平騎手（23戦8勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

12月10日、中4週で迎えた27戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で松山弘平騎手（24戦8勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

7歳（2018年）

4月25日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/不良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

8月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた29戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。