ワディ（2011年生、母フラグラントオアシス）
Wadi
2011.03.20
ワディ（2011年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「かれ谷」。毛色は栗毛。種牡馬のパイロ（当時6歳）と交配したフラグラントオアシスが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地27戦6勝2着6回、地方3戦0勝。2017年の大和ステークス(オープン ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2013年）
10月26日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。
11月23日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったダイリュウキセキにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。
12月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。
3歳（2014年）
1月11日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったコーリンベリーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
2月1日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたパーティードレス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。
2月23日、中2週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミンディに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。
3月9日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したオートロンシャンに半馬身届かず2着に敗北した。
7月19日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 雨/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。
11月22日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオーシャンブルグに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。
12月6日、中1週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のデリケートアーチに4馬身の差をつけて3勝目をゲットした。
4歳（2015年）
3月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。
3月21日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。
8月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。
9月21日、中6週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るキョウエイハピネスを半馬身差し切って勝利を手に入れた。
10月18日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。
11月15日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエイシンヴァラー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
5歳（2016年）
2月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。
3月19日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。
4月17日、中3週で迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したエイシンローリンに3/4馬身届かず2着に敗北した。
5月21日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のショコラブランをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。
6月18日、中3週で迎えた21戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。
8月21日、中8週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。
11月27日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。
6歳（2017年）
1月14日、中6週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。
2月4日、中2週で迎えた25戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアールプロセスをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。
3月19日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。
4月29日、中5週で迎えた27戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。
7月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。
8月30日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた29戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。
9月21日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた30戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。