デリケートアーチ（2009年生、母デリキット）

デリケートアーチ（2009年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「米国のアーチーズ国立公園にある砂岩のアーチ」。毛色は栃栗毛。種牡馬のアフリート（当時25歳）と交配したデリキットが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

10歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、レイクヴィラファームによって726万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月16日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

8月13日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

10月8日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3歳（2012年）

2月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月25日、中4週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったデプロマトウショウをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウビリーヴに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

7月14日、中9週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた9戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた12戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

11月18日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2013年）

4月6日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

5月25日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

7月13日、中6週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた19戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月24日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月20日、中7週で迎えた21戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンマルヴィグラスを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

11月3日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で花田大昂騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた23戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5歳（2014年）

1月12日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

3月23日、中9週で迎えた25戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月31日、中9週で迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

8月17日、中5週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月25日、中9週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

12月6日、中5週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったワディに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡初也騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

6歳（2015年）

1月12日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の頌春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。