アールプロセス（2011年生、母マチカネハツシマダ）

アールプロセス（2011年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ｒ過程。超新星爆発時に起きる重元素合成」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時11歳）と交配したマチカネハツシマダが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2017年の大和ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2017年の千葉ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、池谷誠一によって7,140万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月17日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のポッドジョーカーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2014年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクロフネフリートに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を物にした。

5月18日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月18日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したケイジータイタンにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

4歳（2015年）

1月18日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったサウンドトゥルーにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月1日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4月18日、中6週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

6月6日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモンドクラッセを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って3勝目を手中に収めた。

7月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月12日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

11月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマッチレスヒーローに1馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

12月12日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

5歳（2016年）

2月6日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったノボバカラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月23日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月11日、中6週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

7月23日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた21戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月25日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の2016フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2017年）

1月15日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るアトランタを上がり3位の末脚でアタマ差だけ差し切って5勝目を奪取した。

2月4日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したワディにクビ差届かず2着となった。

3月19日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた26戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月9日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

10月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた29戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

7歳（2018年）

1月13日、中6週で迎えた30戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月18日、中8週で迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

11月29日、約8か月半の休養明けで迎えた32戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、神戸ビーフ特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るナチュラリーを異次元の末脚で3/4馬身差し切って断然の支持に応えた。

12月27日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

8歳（2019年）

2月14日、中6週で迎えた34戦目は、地方重賞の園田ウインターカップ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず最後はリッパーザウィンと並んで5着同着となった。

3月7日、中2週で迎えた35戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、おいでんせぇ岡山!ももたろう杯（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のハタノキセキを半馬身振り切って7勝目を手に入れた。

4月3日、中3週で迎えた36戦目は、大好きそのだけいば特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ハタノキセキにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月31日、中7週で迎えた37戦目は、DASH心斎橋ナイター特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。