ナンゴクアイネット（2015年生、母オーデコロン）

ナンゴクアイネット（2015年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+愛を持ってネットワークを広げる」。毛色は鹿毛。種牡馬のスターリングローズ（当時18歳）と交配したオーデコロンが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はつつみ牧場。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、つつみ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、渡義光によって410.4万円で落札された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月30日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、アドマイヤキングに交わされて2馬身差の2着となった。

12月3日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3歳（2018年）

2月25日、中8週で迎えた4戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月21日、中7週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウツバキを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた8戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたガゼボ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月29日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4歳（2019年）

4月14日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6月23日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

7月7日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

9月1日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアングルティールをハナ差振り切って久々に白星を挙げた。

5歳（2020年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

2月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたムスコローソ決め手に屈してハナ差の2着となった。

3月1日、中2週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

4月5日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上2勝クラスの千種川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

8月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの西部スポニチ賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

11月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

6歳（2021年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月14日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの岡崎特別（中京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

9月5日、約6か月の休養明けで迎えた25戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた27戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた29戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

2021年12月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2022年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、道玄坂賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線に入ると、前で粘るギシギシを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2月11日、中1週で迎えた31戦目は、一般B2四（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた32戦目は、観音坂賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

2022年3月11日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。