クォークスター（2007年生、母フェスタデルドンナ）

クォークスター（2007年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「超新星爆発を起した後に形成される天体」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したフェスタデルドンナが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地9戦3勝2着4回。2010年のセントライト記念(G2)に勝利した他、2010年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったサンテミリオンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のフェイルノートに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月14日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、逃げるマルカボルトを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線に入ると、前で粘るバトルオブブリテンを3/4馬身差し切って2勝目を掴み取った。

5月8日、中5週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったルーラーシップに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月4日、中7週で迎えた7戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアロマカフェにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンエルブを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初の重賞タイトルを掴み取った。

10月24日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。