フェイルノート（2007年生、母アズサユミ）

フェイルノート（2007年4月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「アーサー王伝説に登場する騎士トリスタンが作った弓」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時8歳）と交配したアズサユミが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地25戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月1日、デビュー戦はC.スミヨン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したディアアレトゥーサにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月29日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったミカエルビスティーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2010年）

1月17日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったクォークスターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ゲームマエストロに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月13日、中3週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のネオサクセスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のスプリングアルタに2馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

9月19日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

4歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた10戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

5歳（2012年）

1月14日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

3月3日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のジョウノアラミスをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

7月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

8月25日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたトラストワン決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月29日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

6歳（2013年）

1月6日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

3月16日、中9週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた20戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

7月20日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

9月15日、中7週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/重）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦1勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

11月23日、中7週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

7歳（2014年）

2月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。