トラストワン（2008年生、母イソノスワロー）

トラストワン（2008年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「信頼＋一番」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時13歳）と交配したイソノスワローが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地38戦5勝2着4回。2015年のアンドロメダステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2013年の丹頂ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下農場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって525万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、大八木信行によって1,155万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月18日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマギストラをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

8月8日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したサクラベルにアタマ差届かず2着となった。

10月16日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

3歳（2011年）

2月19日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/重）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

11月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコンカランを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

12月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

4歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雪/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5月27日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

7月14日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマッシュスマイルを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

8月25日、中5週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフェイルノートをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

2月17日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月27日、約5か月半の休養明けで迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したルナを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

8月17日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に敗れた。

9月1日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（函館芝2600m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったサイモントルナーレにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2014年）

3月30日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた25戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月25日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

8月2日、中9週で迎えた27戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブリッジクライムをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

9月28日、中4週で迎えた29戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

7歳（2015年）

3月1日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた31戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

5月31日、中7週で迎えた32戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月21日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたトーセンレーヴ決め手に屈してクビ差の2着となった。

8歳（2016年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でF.ヴェロン騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月10日、中4週で迎えた37戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月4日、中7週で迎えた38戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。