トーセンレーヴ（2008年生、母ビワハイジ）

トーセンレーヴ（2008年3月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋夢（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したビワハイジが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地33戦8勝。2012年のエプソムカップ(G3)に勝利した他、2011年の青葉賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって2億3,100万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

2月12日、デビュー戦はU.リスポリ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマルカプレジオをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3月6日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でU.リスポリ騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のステラロッサに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

3月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でU.リスポリ騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月7日、連闘で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のムーンリットレイクをクビ差振り切って3勝目を手にした。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ウィリアムズ騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

10月15日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカワキタコマンドに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2012年）

1月22日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた9戦目は、T.クウィリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウフリークを鬼脚でクビ差だけ差し切って順当に勝利した。

4月22日、中8週で迎えた10戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はN.ピンナ騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6月10日、中6週で迎えた11戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では生得の持久力でジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のダノンシャークをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

10月7日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はN.ピンナ騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月25日、中6週で迎えた13戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2013年）

1月5日、中5週で迎えた14戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2月24日、中6週で迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でW.ビュイック騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた16戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

6歳（2014年）

1月5日、約9か月半の休み明けで迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月5日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月25日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、P.ブドー騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた20戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でP.ブドー騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

7歳（2015年）

2月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月26日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

11月21日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトラストワンをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月20日、中3週で迎えた24戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でH.ボウマン騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスーパームーンをクビ差振り切って制した。

12月27日、連闘で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でH.ボウマン騎手（2戦2勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

8歳（2016年）

2月14日、中6週で迎えた26戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく18着に終わった。

7月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた28戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

8月21日、中4週で迎えた29戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

9歳（2017年）

2月18日、約6か月の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上はS.フォーリー騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた31戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

5月7日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた32戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

6月11日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた33戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。