ビクタートウショウ（1994年生、母プリテイトウシヨウ）

ビクタートウショウ（1994年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシャーディー（当時8歳）と交配したプリテイトウシヨウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。1996年のフェアリーステークス(牝G3)で2着に入った他、1997年のフローラステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

7月13日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったボヘミアンチェリーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月27日、中1週で迎えた2戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のトクノライアンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

9月21日、中4週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月24日、中8週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルジェイソンに1馬身3/4の差をつけて制した。

12月21日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったヒシナイルにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで、最後は2着のトキオリアリティーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月11日、約9か月の休み明けで迎えた9戦目は、オーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた10戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた12戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/不良）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを5馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた13戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。