フリークギャル（1985年生、母トーシユンシルバー）

フリークギャル（1985年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のボルグスキー（当時7歳）と交配したトーシユンシルバーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は乾義彦。戦績は、中央平地9戦3勝。1987年の小倉3歳ステークス(G3)で3着に入った他、1987年の萩ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

7月26日、デビュー戦は上野清章騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンクルセダに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで、最後は2着のマルシゲタケシバに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月17日、中5週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で上野清章騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲイリーサンダーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月14日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上野清章騎手（4戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で上野清章騎手（5戦3勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（1988年）

1月23日、中5週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

2月20日、中3週で迎えた8戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4月10日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は上野清章騎手（6戦3勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。