グリンデルヴァルト（2017年生、母フィールドボニータ）

グリンデルヴァルト（2017年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「スイスアルプス地方の村の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴァンセンヌ（当時8歳）と交配したフィールドボニータが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前田ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳1勝クラス。

経歴

デビュー前

6歳のとき、藤田好紀から「ジェイエス冬季繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、浜本牧場によって330万円で落札された。

坂口智康厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

11月23日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のムーンライトを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

4月18日、中6週で迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 曇/重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のメイショウユリシスに2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

5月30日、中5週で迎えた6戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

8月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西部スポニチ賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

11月1日、中9週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

4歳（2021年）

5月16日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

6月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの蒲郡特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

7月17日、中5週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの横手特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったクリッパークラスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月14日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

10月2日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

11月27日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスのキャンドルライト賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5歳（2022年）

1月16日、中2週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラスの仲春特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた18戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のカフェサンドリヨンに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月6日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

9月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた21戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は垂れてしまい17着に終わった。

2022年10月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。