タイセイアンシェル（2018年生、母スカイトラベラー）

タイセイアンシェル（2018年1月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+空(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時15歳）と交配したスカイトラベラーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は木下牧場。主な勝ち鞍は2021年のメイフラワー賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木下牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,350万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月3日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月20日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3歳（2021年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月13日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた6戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた7戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のメイフラワー賞（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレジスタントスターに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

10月13日、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のバクハツに1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

4歳（2022年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

2月15日、中5週で迎えた12戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、ハートビートレイン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの矢作川特別（中京ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

4月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

6月16日、中7週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた15戦目は、鳴神月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた16戦目は、七夕賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた17戦目は、表丹沢ホームページOMOTAN公開記念（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた18戦目は、稲富大大笑典（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた19戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、かわさきジャズ2022開催記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた20戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、アクルクスダッシュ（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた21戦目は、才華爛発賞（川崎ダート900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

10月18日、連闘で迎えた22戦目は、夕焼け特別（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた23戦目は、晩秋特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤本現暉騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

12月13日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月27日、中1週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた25戦目は、長江慶悟騎手を鞍上に迎えて、A6・B3組（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2023年）

1月11日、中1週で迎えた26戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長江慶悟騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた27戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長江慶悟騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたモンチ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月7日、中1週で迎えた28戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般B4（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた29戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた30戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のフォートレスヒルに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

3月21日、中1週で迎えた31戦目は、スプリングアタック（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で保園翔也騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

4月5日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた32戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた33戦目は、笠松町商工会特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた34戦目は、漁火特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は長江慶悟騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた35戦目は、板取川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長江慶悟騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた36戦目は、大畑慧悟騎手を鞍上に迎えて、アルフェラッツ特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた37戦目は、丸山真一騎手を鞍上に迎えて、アクベンス特別（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた38戦目は、一般B4（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山真一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた39戦目は、浅野皓大騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月23日、中1週で迎えた40戦目は、一般B3（名古屋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は丸山真一騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマテラシオンを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月5日、中1週で迎えた41戦目は、おとめ座特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山真一騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

2022年2月22日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。