トウシンマカオ（2019年生、母ユキノマーメイド）

トウシンマカオ（2019年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+地名」。毛色は栗毛。種牡馬のビッグアーサー（当時8歳）と交配したユキノマーメイドが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は服部牧場。2021年の京王杯2歳ステークス(G2)で2着に入った他、2024年のオーシャンステークス(G3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

8月29日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマグマオーシャンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、中9週で迎えた2戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したキングエルメスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月19日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

3歳（2022年）

1月29日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のプルパレイに1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

3月19日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月8日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

8月28日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサンライズオネストに1馬身3/4の差をつけて3勝目を挙げた。

11月27日、中6週で迎えた9戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキルロードに1馬身1/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

4歳（2023年）

1月29日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に58.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月26日、中7週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

6月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克駿騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月28日、中8週で迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた15戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のルガルに2馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

5歳（2024年）

3月2日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビッグシーザーに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月24日、中2週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。