フェードタッチ（1990年生、母ウオータリー）

フェードタッチ（1990年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時7歳）と交配したウオータリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地22戦2勝。1992年の中京3歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月6日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。馬体重は468kg。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月13日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のレッドサングリンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小谷内秀夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月20日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

3歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマイネルリマークをクビ差振り切って雨中の激闘を制した。

1月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は小谷内秀夫騎手（6戦2勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた11戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

10月2日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた13戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた14戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り雨/不良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた15戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

12月25日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

4歳（1994年）

1月15日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

6月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

6月25日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

12月18日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。