トウショウマリオ（1985年生、母ソシアルトウシヨウ）

トウショウマリオ（1985年6月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時14歳）と交配したソシアルトウシヨウが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着3回。1988年の弥生賞(G2)で2着に入った他、1989年の東京新聞杯(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

8月9日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。馬体重は442kg。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、勝ったサッカーボーイに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったオンワードナンシーにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗れた。

12月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスジュエリーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1988年）

1月10日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のモガミファニーに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月6日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったサクラチヨノオーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月20日、約7か月の休み明けで迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月24日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウィニングスマイルに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（1989年）

2月5日、中5週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（6戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロディッシュに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

3月12日、中4週で迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月14日、中8週で迎えた11戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（8戦3勝）。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に敗れた。

9月30日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月23日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5歳（1990年）

1月7日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（10戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた17戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた18戦目は、アメジストステークス（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（12戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

8月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

9月9日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（13戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた22戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

11月18日、中5週で迎えた23戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。