フェンリル（2012年生、母フェンスイ）

フェンリル（2012年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話に登場する狼」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時13歳）と交配したフェンスイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地4戦0勝、地方15戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の3歳。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月27日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

3歳（2015年）

1月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

3月13日、中5週で迎えた5戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた6戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヴュルガーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月8日、連闘で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のデンバーに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月22日、中1週で迎えた8戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したコスモアルバトロスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月8日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6月11日、連闘で迎えた12戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスペシャルガールに1馬身の差をつけて優勝

6月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップピーチ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた14戦目は、田中力騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた15戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月10日、連闘で迎えた16戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた17戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

9月10日、連闘で迎えた18戦目は、3歳（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は沢田龍哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた19戦目は、3歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。