ニューダイナスティ（2009年生、母ダイナズクラブ）

ニューダイナスティ（2009年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「新王朝」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したダイナズクラブが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地34戦5勝2着3回。2014年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入った他、2015年のメトロポリタンステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,400万円（110万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月27日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、アドマイヤブルーに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のシルクキングリーに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のグランプリブラッドを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月5日、中1週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゴールドブライアンに2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

9月17日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

10月21日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

4歳（2013年）

1月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

3月24日、中3週で迎えた12戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

5月19日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のピクシープリンセスをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

7月13日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウナルトを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月1日、中6週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2014年）

3月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた18戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（9戦4勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

7月13日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、逃げるメイショウナルトを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月10日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（10戦4勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

12月6日、中9週で迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

6歳（2015年）

1月5日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（11戦4勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月21日、中6週で迎えた25戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月25日、中8週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、伸びてきたムスカテール決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月31日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

10月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた29戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

7歳（2016年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた31戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

5月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月19日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。