マリビクトリー（1984年生、母マリカグラ）

マリビクトリー（1984年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアラナス（当時19歳）と交配したマリカグラが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は田端牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着3回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1988年の京橋ステークス(1400万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月2日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

11月22日、連闘で迎えた3戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したジンジャーを捕まえ切れず、ハナ差の2着となった。

12月7日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったランドビクトリにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

3歳（1987年）

7月25日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアケボノルックスをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月29日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の八甲田山特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下の仁山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（5戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったマークラブにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月19日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の横津岳特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（7戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小谷内秀夫騎手（8戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

11月22日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小谷内秀夫騎手（9戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のビバリーアローをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

12月5日、中1週で迎えた14戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’87ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

12月12日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（10戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のサンライズベストに1馬身半の差をつけて制した。

4歳（1988年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の京橋ステークス（阪神芝2500m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（11戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のシンセイカンをクビ差振り切って4勝目をマークした。

4月9日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（12戦3勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（13戦3勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた19戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小谷内秀夫騎手（14戦3勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5歳（1989年）

5月6日、約11か月半の休養明けで迎えた20戦目は、シルクロードステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で小谷内秀夫騎手（15戦3勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

11月19日、約6か月半の休み明けで迎えた21戦目は、大枝幹也騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（新潟(地)ダート1700m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月28日、連闘で迎えた22戦目は、さざんか特別（新潟(地)ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大枝幹也騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた23戦目は、五十嵐剛紹騎手を鞍上に迎えて、ディセンバー特別（新潟(地)ダート1700m 雪/不良）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。