チキリワンダー（2002年生、母ユウキサンパワー）

チキリワンダー（2002年3月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋驚き。相手に驚異を見せつけるような強い馬に」。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時14歳）と交配したユウキサンパワーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）高橋ファーム。戦績は、中央平地6戦0勝、地方28戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上B1二。

経歴

デビュー前

梅田康雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月8日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

1月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月2日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

8月6日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

9月11日、中4週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

4歳（2006年）

1月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた7戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D5一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトーアビバリーヒルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月1日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上D1一（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のファーストプレイスに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上C6三（姫路ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月15日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C5一（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエスペランサワンに3馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月9日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上B3二（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジョーアクションに1馬身3/4の差をつけて4勝目をマークした。

6月6日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上B3二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメモリアルパンチに1馬身3/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

6月22日、中1週で迎えた15戦目は、プラスミック賞（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で田中学騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスターライトドルを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月19日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上B1二（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で田中学騎手（9戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイブキシントイスモを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中3週で迎えた17戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハワイアンマーチに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2007年）

10月3日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中学騎手（10戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

11月14日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（11戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（12戦5勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（13戦5勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

6歳（2008年）

1月3日、中2週で迎えた22戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた24戦目は、猪名川彫刻の道特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のチャーミーエリをアタマ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

2月27日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上B3二（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた27戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で大山真吾騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月21日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた28戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松浦聡志騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松浦聡志騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月30日、中1週で迎えた32戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松浦聡志騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

7歳（2009年）

1月30日、中3週で迎えた33戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月24日、中7週で迎えた34戦目は、4歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。