イチライジン（2017年生、母マリンブラスト）

イチライジン（2017年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時22歳）と交配したマリンブラストが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松木加代。2019年の園田ジュニアカップ(地方重賞)に勝利した他、2020年の西日本ダービー(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松木加代から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、グランデファームによって486万円で落札された。2歳のとき、グランデファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

田中範雄厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2019年）

9月6日、デビュー戦は吉村智洋騎手を鞍上に据えて、2歳（園田ダート820m 晴/稍重）に出走。馬体重は480kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったステラモナークに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームワルツに約16馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

10月3日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るステラモナークを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月27日、中3週で迎えた5戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

12月31日、中4週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキクノウィングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

3歳（2020年）

2月14日、中5週で迎えた7戦目は、3歳戦のDASH福山駅前・柳津特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウォールフラワーに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月18日、中4週で迎えた8戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（6戦4勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のピスハンドに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月16日、中3週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月11日、中7週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（8戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月13日、中8週で迎えた11戦目は、3歳戦のクリスタル賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（9戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の西日本ダービー（笠松ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（10戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエアーポケットをアタマ差捉え切れず2着に甘んじた。

11月4日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳地方重賞の楠賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉村智洋騎手（11戦5勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

5歳（2022年）

7月27日、約21か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上B2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉村智洋騎手（12戦5勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月19日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上B2（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で吉村智洋騎手（13戦5勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に敗れた。

9月28日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で吉村智洋騎手（14戦5勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた17戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1 B2（園田ダート1870m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

6歳（2023年）

4月19日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

デビュー前

田中範雄厩舎（兵庫）へ入厩。

6月9日、中3週で迎えた20戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、マーガレット賞（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた21戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた22戦目は、濱尚美騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月18日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田野豊三騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた24戦目は、そのたん生誕10周年記念 3歳以上特別（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田野豊三騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた25戦目は、オッズパーク杯（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（15戦5勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた26戦目は、佐々木世麗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1二（園田ダート1230m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた27戦目は、山本屋太三騎手を鞍上に迎えて、DASH和歌山開設記念（園田ダート1230m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた29戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。