エアーポケット（2017年生、母セインツプレイ）

エアーポケット（2017年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「乱気流」。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時11歳）と交配したセインツプレイが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐々木恵一。2020年の西日本ダービー(地方重賞)に勝利した他、2020年の九州ダービー栄城賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐々木恵一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって561.6万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、原大栄によって270万円で落札された。

真島元徳厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2019年）

7月13日、デビュー戦は真島正徳騎手を鞍上に据えて、2歳（佐賀ダート900m 雨/不良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のキンカイレナに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

11月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の天山賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞のカペラ賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアルデバラン特別（佐賀ダート1750m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着を確保した。

3歳（2020年）

1月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの佐賀若駒賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた7戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の筑紫野賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の背振山特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のポーラスター特選（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオドルキツネに2馬身の差をつけて2勝目を手にした。

3月7日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のスターレット特選（佐賀ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のイケノアスリートに4馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月18日、中5週で迎えた11戦目は、軽暖賞（佐賀ダート1800m 晴/不良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライズタキオンに5馬身の差をつけて4勝目を手にした。

5月3日、中1週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の佐賀皐月賞（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったトップレベルに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月14日、中1週で迎えた14戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた15戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた16戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の西日本ダービー（笠松ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のイチライジンをアタマ差振り切って5勝目をマークした。

10月11日、中3週で迎えた18戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、大淀川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた19戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4歳（2021年）

2月6日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、如月賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（11戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの八代特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた22戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、すみれ特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた23戦目は、佐賀桜花賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（12戦4勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のジャックナイフに2馬身半の差をつけて6勝目を掴み取った。

4月24日、中2週で迎えた24戦目は、高千穂峰特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は竹吉徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた25戦目は、地方重賞の佐賀スプリングカップ（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹吉徹騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた26戦目は、英彦山特別（佐賀ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で竹吉徹騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

10月18日、約5か月の休養明けで迎えた27戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、十三夜賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた28戦目は、大月賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったブラーブサージュに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた29戦目は、霜月特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は竹吉徹騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。