ウインアグライア（2018年生、母ウインアルテミス）

ウインアグライア（2018年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話に登場する光の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のマツリダゴッホ（当時15歳）と交配したウインアルテミスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2021年の若駒ステークス(オープン)に勝利した他、2020年のコスモス賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

和田雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

6月6日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブエナベントゥーラをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月15日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカランドゥーラを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月13日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

3歳（2021年）

1月23日、中5週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（中京芝2000m 雨/重）に出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴァリアメンテをクビ差振り切って3勝目を手にした。

4月25日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

11月20日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた9戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4歳（2022年）

1月15日、中3週で迎えた10戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた11戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で泉谷楓真騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた13戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

7月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた15戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って17着に終わった。

10月2日、中8週で迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

2022年10月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。