エフテービルサド（1996年生、母ウェルビーイング）

エフテービルサド（1996年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のヤマニンゼファー（当時8歳）と交配したウェルビーイングが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は岡本昌市。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回、地方6戦2勝2着1回。1999年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で4着に入った他、1998年のエーデルワイス賞(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤隆志厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（1998年）

6月9日、デビュー戦は五十嵐冬樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のアンゲロスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（旭川ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、3歳（旭川ダート1000m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のホットマイハートに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月22日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったアドマイヤゴールドから3馬身差の2着となった。

11月23日、中4週で迎えた5戦目は、2歳G3の北海道3歳優駿（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。4着を確保した。

3歳（1999年）

1月24日、中8週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたグラスグラード決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

2月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着に入った。

4月11日、中3週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のトウカイティアラをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

5月30日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って18着に終わった。

10月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

11月20日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

4歳（2000年）

1月15日、中3週で迎えた15戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着に入った。

2月6日、中2週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったディヴァインライトにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月19日、中1週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

2月26日、連闘で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のゲイリーイグリットをクビ差振り切って4勝目をマークした。

3月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

5月7日、中4週で迎えた21戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

6月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。