フェアリーグリーン（2005年生、母エンゼルカロ）

フェアリーグリーン（2005年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「妖精＋緑」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時12歳）と交配したエンゼルカロが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方17戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上C1-7。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白井牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

8月11日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

11月24日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

3歳（2008年）

1月30日、中9週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の広峰山特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

8月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

10月25日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた6戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 22（佐賀ダート1300m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

11月1日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上C2 34（佐賀ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上C2 21（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したミスシドニーを捕まえ切れず、7馬身差の2着に敗北した。

12月21日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上C2 32（佐賀ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナムラデュラブに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

1月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2 17（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハナヨリタンゴに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

1月17日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2 16（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマダムミツコに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

2月22日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上C2 11（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で真島正徳騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で真島正徳騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

3月22日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上C2-20（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で真島正徳騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホシノクレオパトラに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

4月19日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で真島正徳騎手（9戦3勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコウギョウヘイローに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月24日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で真島正徳騎手（10戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテンシノウィークに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

6月7日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で真島正徳騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンシンクコアを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月27日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上C1-7（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で真島正徳騎手（12戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコスモチャコールに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で真島正徳騎手（13戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したラッキーサムタイムを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月25日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で真島正徳騎手（14戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5歳（2010年）

3月22日、約8か月の休み明けで迎えた21戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、ベストテンジョッキーズカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。