ヤエノリリー（1991年生、母リンクスオブゴールド）

ヤエノリリー（1991年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時16歳）と交配したリンクスオブゴールドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

1月6日、デビュー戦は北沢伸也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は396kg。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモグローリを3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月3日、中5週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮し、3着に入った。

7月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のノーブルグラスに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月4日、中6週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下のSTV杯（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の川西特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた9戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

4歳（1995年）

1月5日、中9週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた11戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

2月12日、中1週で迎えた12戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

6月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下のフィリピン・トロフィー（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

8月13日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したエトワールパッサーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月17日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

10月29日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（9戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（10戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

5歳（1996年）

2月18日、中8週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（11戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（12戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

3月23日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（13戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた25戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月15日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 小雨/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（14戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモリメイクに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月23日、連闘で迎えた27戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた28戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下のえりも特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月25日、中4週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（15戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のオラシオンデプーロに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月6日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は北沢伸也騎手（16戦1勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた32戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。