タヤスアゲイン（1995年生、母ホリノチヨクイン）

タヤスアゲイン（1995年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時9歳）と交配したホリノチヨクインが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）法理牧場。戦績は、中央平地14戦5勝2着1回。1998年の青葉賞(G3)に勝利した他、1998年のスプリングステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、上野育成牧場から「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、主取によって円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

7月13日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったユーワテイクワンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンリンデンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタマルファイターと並んで1着同着となった。

9月20日、中4週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルナチュラルを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

10月26日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るマジックフォンテンを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3歳（1998年）

3月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦3勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月9日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメジロランバートをクビ差振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

6月7日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（7戦4勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4歳（1999年）

4月25日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月16日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

8月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい17着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた14戦目は、新潟日報賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。