モーヴサファイア（2014年生、母モルガナイト）

モーヴサファイア（2014年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「宝石名」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時8歳）と交配したモルガナイトが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦3勝2着3回。2016年の野路菊ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月3日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラヴィングアンサーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、アメリカズカップに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月7日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンダープチュックに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月21日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2018年）

5月27日、約9か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、逃げるサイモンラムセスを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

6月24日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の出石特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスディレクションを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って久しぶりに白星を挙げた。

9月22日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したメサルティムに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月17日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のセンテリュオに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

5歳（2019年）

1月27日、中9週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったボールライトニングにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月17日、中6週で迎えた13戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のフランツに3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

6月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。