ナムラスピード（2003年生、母ネクストタイム）

ナムラスピード（2003年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋速度」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したネクストタイムが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は野坂牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着2回、地方13戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の四国新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、野坂牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、奈村信重によって1,060.5万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

6月17日、デビュー戦は川原正一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた2戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

7月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボーナスフィーバーに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホーマンクラフトに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

12月10日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

4歳（2007年）

3月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったマイネルテセウスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

3月25日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のピサノフィリップに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

4月8日、中1週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月2日、約8か月の休み明けで迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2008年）

1月6日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

3月16日、中9週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のバンブーワールドに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月4日、中6週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、トーセンアーチャーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月2日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

9月14日、中5週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6歳（2009年）

1月31日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

5月27日、中7週で迎えた21戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

7月1日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた23戦目は、’09プラチナカップ（浦和ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で金子正彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

11月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、岡田大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた25戦目は、アクアライン特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田大騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の春待月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡田大騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

7歳（2010年）

1月6日、中1週で迎えた27戦目は、折笠豊和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

5月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた28戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、エメラルド賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

11月12日、約6か月の休養明けで迎えた29戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、沖野洋幸加代結婚特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月21日、連闘で迎えた30戦目は、笹原名月誕生日特別（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、セトノバララットに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

11月27日、連闘で迎えた31戦目は、一般C3 12（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のライフタイムに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

12月11日、中1週で迎えた32戦目は、石島細谷結婚記念特別（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月19日、連闘で迎えた33戦目は、御神本訓史特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず3着に敗れた。