ピサノフィリップ（2001年生、母ヘクタープリンセス）

ピサノフィリップ（2001年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋時計の名称（パティク・フィリップ）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時6歳）と交配したヘクタープリンセスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）クドウファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年の西脇特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、クドウファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

田所清広厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月30日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったカムイヌプリにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月13日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムコンバットを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホットテーブルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のヒミノオペラに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2005年）

6月18日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラバグルートに6馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

7月17日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月7日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月11日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビッグクラウンをクビ差振り切って4勝目をマークした。

6歳（2007年）

3月10日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

3月25日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナムラスピードに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月24日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦3勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

10月13日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフルブラッサム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月21日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のアグネスネクタルに4馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

12月16日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（8戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦4勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

10月26日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた24戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。