スロクエリタージュ（1994年生、母スロクイザナミ）

スロクエリタージュ（1994年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時7歳）と交配したスロクイザナミが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）勝川牧場。戦績は、中央平地18戦4勝。主な勝ち鞍は1998年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

1月5日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のキョウエイリードに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカゼノオーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月9日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

4歳（1998年）

1月25日、約10か月の休養明けで迎えた6戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田勇亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の常陸特別（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で江田勇亮騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

3月22日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5月31日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の秋川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のラ・セーヌ賞（東京ダート1400m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は江田勇亮騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた12戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

8月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は江田勇亮騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のターフスペクトルに5馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

9月26日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田勇亮騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月11日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田勇亮騎手（6戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

10月17日、連闘で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のユウシャに3馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

11月1日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の河口湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。