ターフスペクトル（1994年生、母アイテイサクラ）

ターフスペクトル（1994年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時18歳）と交配したアイテイサクラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着7回、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の恵庭岳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,000万円（20万×50口）で一口馬主が募集された。

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

10月13日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（1997年）

4月19日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた5戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールデンランに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1998年）

3月19日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から31kg増やして迎えた6戦目は、’98フレンドリースパー特別（4）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

5月3日、中2週で迎えた8戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、万代特別（新潟(地)ダート1700m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったレザーゲイルからクビ差の2着に甘んじた。

5月17日、中1週で迎えた9戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったノースサファイアにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山太郎騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったスロクエリタージュに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高山太郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

9月27日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の習志野特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で高山太郎騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月17日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で高山太郎騎手（9戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったシュウレイビゼンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の会津特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高山太郎騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたエイシンコランダム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月29日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で高山太郎騎手（11戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた19戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、’98フレンドリーサドル特別（7）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6月20日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（12戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（13戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったブランドソレイユを3/4馬身捉え切れず2着となった。

7月25日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（14戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビューティスカットに6馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

8月7日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山太郎騎手（15戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったベリーリズミックにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中2週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマスターピース決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月19日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマジックサークルに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月25日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

12月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（16戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

6歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（17戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた31戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池田鉄平騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。