ビューティスカット（1995年生、母ビューティディクテイタス）

ビューティスカット（1995年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時5歳）と交配したビューティディクテイタスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡部牧場。戦績は、中央平地21戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

富田一幸厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

8月9日、デビュー戦は西田雄一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず13着に敗れた。

9月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた3戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテーストオブハニーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1998年）

4月26日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 小雨/重）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく18着に終わった。

6月13日、中6週で迎えた5戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のエトワール賞（東京芝1400m 雨/重）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

8月1日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村宏之騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず最後はベルビューアムールと並んで12着同着となった。

8月30日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田村宏之騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

10月11日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月7日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい17着に敗れた。

4歳（1999年）

1月17日、中6週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

2月20日、中4週で迎えた12戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

6月13日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったターフスペクトルに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

8月14日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本康志騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

9月18日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山本康志騎手（6戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

10月16日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山本康志騎手（7戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で山本康志騎手（8戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。