マスターピース（1995年生、母ダイナマッケンジー）

マスターピース（1995年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時9歳）と交配したダイナマッケンジーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地32戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1999年の十勝岳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月5日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

1月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

3月7日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた4戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウカコウに半馬身届かず2着に敗北した。

5月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月28日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

7月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒゼンオータダクニに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のストームウインドに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月6日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の洛北特別（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

9月26日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（9戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた15戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオギスイートハートをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

11月8日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

4歳（1999年）

7月11日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月7日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったエレガントレガーロに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月15日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

8月28日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のターフスペクトルをアタマ差振り切って3勝目を手にした。

9月25日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

10月30日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月28日、中3週で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（11戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2000年）

1月9日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（12戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

1月29日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立川特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた28戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の桜木特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

12月3日、約7か月の休み明けで迎えた31戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた32戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。