パーシャンフルート（1990年生、母サンデーベスト）

パーシャンフルート（1990年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のパーシャンボーイ（当時8歳）と交配したサンデーベストが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）三澤牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

3月28日、デビュー戦は徳吉孝士騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は494kg。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着を確保した。

4月17日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未出走（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で徳吉孝士騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着を確保した。

5月2日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で徳吉孝士騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエルザシチーに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月8日、連闘で迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた6戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったスガノセカイイチにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

7月11日、中4週で迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（1994年）

2月19日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の姫島特別（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の勝浦特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。