ヤマトムラサキ（1984年生、母アカネムラサキ）

ヤマトムラサキ（1984年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のプレストウコウ（当時10歳）と交配したアカネムラサキが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松本信行。戦績は、中央平地28戦4勝2着5回。1987年のチューリップ賞(オープン牝)で2着に入った他、1986年のコスモス賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉田三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

8月30日、デビュー戦は楠孝志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイアモンドレイを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月20日、連闘で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で楠孝志騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月18日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で楠孝志騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月16日、中3週で迎えた5戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のかえで賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したナムラマイヒメにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳400万下の万両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のヤマノアナリスに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3歳（1987年）

3月15日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中竹和也騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマックスビューティにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中竹和也騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中竹和也騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた10戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた11戦目は、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は中竹和也騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のひめゆり賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月12日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したタマトップエースを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（1988年）

1月9日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の新春特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田島良保騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は中竹和也騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のひよどり越特別（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は林満明騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったワンダーウイザードにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

4月23日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアズマビワコを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5月22日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の垂水ステークス（阪神芝1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（5戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の桶狭間特別（中京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコウエイプロスパーをアタマ差振り切って4勝目を収める

9月25日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は田島良保騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月3日、中9週で迎えた26戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったバンブトンリッチにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

4月2日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（7戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。