コウエイプロスパー（1984年生、母コウエイフレーム）

コウエイプロスパー（1984年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイアトム（当時22歳）と交配したコウエイフレームが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は1987年の保津峡特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

2月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンハピネスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた4戦目は、4歳400万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の端午賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下の露草賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタカライデンを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

6月20日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったトップコートに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月8日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、飯田明弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の長万部特別（函館芝1800m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

9月6日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田明弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマチカネコイノボリをアタマ差振り切って3勝目を奪取した。

4歳（1988年）

7月9日、約9か月の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上1400万下の東海ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月11日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたヤマトムラサキ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月1日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

5歳（1989年）

10月15日、約12か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（8戦2勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手（9戦2勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた19戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の神鍋特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた20戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず最後はピレネーと並んで10着同着となった。

3月25日、中5週で迎えた21戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（10戦2勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三田特別（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた24戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月5日、中7週で迎えた25戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。8着に敗れた。