エーコークロス（1986年生、母リツトーキンカ）

エーコークロス（1986年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のシービークロス（当時11歳）と交配したリツトーキンカが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中地康弘。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回、中央障害15戦5勝2着2回。1991年の京都大障害（秋）(重賞)に勝利した他、1992年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

3月5日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったジョークルップに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月7日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

10月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったモッカンテンショウにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

12月3日、中2週で迎えた9戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったスガリーダーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4歳（1990年）

1月27日、中5週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るセンターグランツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月24日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下の乗鞍特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

5月12日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた18戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月29日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1991年）

1月7日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた24戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月3日、連闘で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリュウセイヒカリに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

2月17日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は田島信行騎手（8戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた28戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウヨシツネを上がり1位の末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

4月7日、中2週で迎えた29戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’91ヤングジョッキーズステークス（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた30戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマトビューテイに1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

5月11日、中1週で迎えた31戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた32戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で押田年郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のセトホウザンに9馬身の差をつけて5勝目を手にした。

6月22日、中2週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で押田年郎騎手（3戦2勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の中京障害ステークス（中京障害芝3600m 曇/不良）に56kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。鞍上は押田年郎騎手（4戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のオギサンフォードに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月27日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（5戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロアニタに4馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

11月23日、中3週で迎えた37戦目は、重賞の京都大障害（秋）（京都障害芝3270m 曇/良）に出走。鞍上は古小路重男騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のオギサンフォードをクビ差制して3連勝で重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

12月21日、中3週で迎えた38戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古小路重男騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6歳（1992年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた39戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3150m 晴/良）に出走。鞍上は押田年郎騎手（6戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングアポロンから2馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中7週で迎えた40戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた41戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で押田年郎騎手（8戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったスガハラテンジンから2馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中3週で迎えた42戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で押田年郎騎手（9戦4勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（1993年）

4月4日、約9か月半の休み明けで迎えた43戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で押田年郎騎手（10戦4勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた44戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で押田年郎騎手（11戦4勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。