ガールスカウト（1993年生、母カツダイテン）

ガールスカウト（1993年5月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時11歳）と交配したカツダイテンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地27戦5勝。主な勝ち鞍は1998年の天の川ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

2月25日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のレイズアトウショウを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

5月19日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキョウエイミヤビに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月20日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた10戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の御宿特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスーパーアイドルに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

9月29日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

10月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

4歳（1997年）

5月4日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、薫風ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい6着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた14戦目は、箱根ステークス（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の福島市制施行90周年記念（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は西田雄一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

8月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のダイワテキサスをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

9月6日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西田雄一郎騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で西田雄一郎騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で西田雄一郎騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

11月22日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で西田雄一郎騎手（8戦2勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

5歳（1998年）

8月2日、約8か月半の休養明けで迎えた22戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で西田雄一郎騎手（9戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で西田雄一郎騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のブラボーグリーンに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月30日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で西田雄一郎騎手（11戦3勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

10月4日、中4週で迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は西田雄一郎騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（13戦3勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。