トレノジュビリー（2003年生、母テンザンキラリ）

トレノジュビリー（2003年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より＋祭り」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したテンザンキラリが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地35戦6勝2着5回。2009年のテレビ愛知オープン(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月8日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

11月12日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

3歳（2006年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

3月26日、連闘で迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

4月23日、中3週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、6着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシルクポラリスに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2007年）

1月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、逃げるゴールドサンセットに半馬身届かず2着となった。

2月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したアスタートリッピーに半馬身届かず2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

5月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るリッカバクシンオを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

6月30日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の江差特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したコスモラナップにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月15日、中1週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の美利河特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月30日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のホーリーミストに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

12月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

5歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたキャプテンベガ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月13日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたケイアイケイマン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月23日、連闘で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るグッドキララを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6歳（2009年）

1月25日、中8週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のヘッドライナーを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

5月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた27戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のピサノパテックに1馬身1/4の差をつけて6勝目をゲットした。

8月2日、中9週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた29戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

10月4日、中4週で迎えた30戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（6戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月31日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた32戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず13着に終わった。

7歳（2010年）

1月5日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

2月13日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

11月7日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた35戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。