グロリアムンディ（2018年生、母ベットーレ）

グロリアムンディ（2018年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「バラの品種名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したベットーレが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のダイオライト記念(Jpn2)に勝利した他、2023年の平安ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月18日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダノンハイファイブに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

3歳（2021年）

1月23日、中7週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず3着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた4戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったディープモンスターに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中4週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

6月12日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの春日井特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったプリュムドールにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月4日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のショウナンアーチーに4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月18日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの香取特別（中山ダート2400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のダノンラスターをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2022年）

1月10日、中2週で迎えた11戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの雅ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るハヤブサナンデクンを鮮烈な末脚で半馬身差し切って勝利をモノにする

3月21日、中9週で迎えた12戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウドヒョウに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月17日、中3週で迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたオメガパフューム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中9週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（10戦3勝）。17頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

12月4日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

5歳（2023年）

3月15日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテリオスベルに9馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5月20日、中8週で迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のハギノアレグリアスに2馬身半の差をつけて重賞2勝目をマークした。

9月10日、G3のコリアカップ（大韓民国・ソウルダート1800m）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。最後は、勝ったクラウンプライドから約10馬身差の2着に敗北した。

12月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

12月29日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

6歳（2024年）

4月3日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から17kg戻して迎えた21戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

5月18日、中5週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

7月7日、中6週で迎えた23戦目は、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のメイプルリッジをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。