マンシュウクロフネ（2006年生、母エクラドール）

マンシュウクロフネ（2006年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名と家族名より＋父名」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したエクラドールが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は神垣道弘。戦績は、中央平地7戦0勝、地方16戦9勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の有馬温泉兵衛向陽閣特別(B1)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、神垣道弘から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、平賀修二によって2,047.5万円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

3月21日、デビュー戦は武英智騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

4月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

5月9日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

7月5日、中3週で迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた7戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4歳（2010年）

2月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカーディナルを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したアグネスセブンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミツルドリームに7馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月2日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るミッキーハンターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月16日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2011年）

1月1日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアムールエテルネルに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

1月18日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で下原理騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマキハタビリケンに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

1月25日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で下原理騎手（9戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサマーヘレネに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月11日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で下原理騎手（10戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のライラックパンチに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月8日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で下原理騎手（11戦7勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた20戦目は、有馬温泉兵衛向陽閣特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で下原理騎手（12戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカネトシマイコサンに5馬身の差をつけて制した。

4月14日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で下原理騎手（13戦8勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンアライアンに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上A1 A2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で下原理騎手（14戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったエーシンブイムードに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中3週で迎えた23戦目は、さわやか特別（園田ダート1230m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で下原理騎手（15戦9勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず最後はオキナワノペガサスと並んで5着同着となった。