エーシンブイムード（2005年生、母Val U Me）
A Shin V Mood
2005.04.02
エーシンブイムード（2005年4月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の頭文字＋雰囲気」。毛色は青鹿毛。種牡馬のMalibu Moon（当時8歳）と交配したVal U Meが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦2勝、地方16戦6勝2着2回。2011年の兵庫クイーンカップ(牝地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
14歳のとき、栄進堂から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。
野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（2008年）
6月7日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。
6月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。
7月27日、中3週で迎えた3戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。
8月9日、中1週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。
8月30日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のハマノモナークをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。
12月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。
4歳（2009年）
1月4日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。
1月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。
2月7日、中1週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。
3月8日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。
4月4日、中3週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。
5月27日、中7週で迎えた12戦目は、木曽川特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオーメドックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は9馬身の差をつけて勝利を手に入れた。
6月21日、中3週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハードリレーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。
5歳（2010年）
6月13日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。
7月11日、中3週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。
8月1日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。
8月22日、中2週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。
9月5日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八幡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。
10月2日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。
10月30日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。
6歳（2011年）
3月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。
4月13日、中2週で迎えた22戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1230m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。
4月29日、中1週で迎えた23戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A1 A2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマンシュウクロフネに5馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。
5月11日、中1週で迎えた24戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミナミノヒリュウに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。
6月9日、中3週で迎えた25戦目は、スカパー!255（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、アルドラゴンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。
6月29日、中2週で迎えた26戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、神戸ビーフ特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。
7月28日、中3週で迎えた27戦目は、京都畜産特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。
8月11日、中1週で迎えた28戦目は、神戸マラソン11月20日開催記念特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツルマルメジャーに6馬身の差をつけて6勝目を挙げた。
8月25日、中1週で迎えた29戦目は、小野 ひまわり特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のキヨミラクルに3馬身の差をつけて順当に勝利した。
9月15日、中2週で迎えた30戦目は、近畿畜産特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。
9月29日、中1週で迎えた31戦目は、大和なでしこ卵特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。
10月14日、中1週で迎えた32戦目は、楽天競馬で買いま賞（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったタガノブリガデイロに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。
10月27日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（9戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキューティガビーに1馬身半の差をつけて8勝目を掴み取った。
11月25日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（10戦5勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。
12月15日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた35戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。
12月29日、中1週で迎えた36戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、酒米の王様 山田錦杯（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。