アティロン（2008年生、母チヨノビンコ）

アティロン（2008年3月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人を引きつける（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時8歳）と交配したチヨノビンコが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地6戦1勝、地方18戦6勝2着4回。2013年の嘉瀬川賞(地方重賞)に勝利した他、2013年の唐津湾賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

2月13日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のパヤドールに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月27日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

4月30日、中8週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

9月4日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

10月10日、中4週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

4歳（2012年）

4月24日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、マルチスター特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

5月26日、中4週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、あやめ特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルサンリットを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

6月10日、中1週で迎えた9戦目は、あじさい特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリネンハイブリットを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って制した。

6月24日、中1週で迎えた10戦目は、なでしこ特別（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルダウザーを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

7月15日、中2週で迎えた11戦目は、日野太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず3着に敗れた。

8月16日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた12戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、大淀川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

9月16日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた13戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は日野太一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で日野太一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったリリーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月13日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で日野太一騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

10月28日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、南谷圭哉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったリリーに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

12月2日、中4週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた17戦目は、菊池川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南谷圭哉騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月16日、中1週で迎えた18戦目は、日向灘特別（佐賀ダート2000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で南谷圭哉騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホーマンルッツに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2013年）

1月4日、中2週で迎えた19戦目は、有明海特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したグランデスバルを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた20戦目は、地方重賞の球磨川賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた21戦目は、地方重賞の唐津湾賞（佐賀ダート1750m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグランデスバルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、地方重賞の嘉瀬川賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（6戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサイアーエフェクトに3馬身の差をつけて7勝目を掴み取った。

3月17日、中2週で迎えた23戦目は、地方重賞のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（7戦5勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた24戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の六角川賞（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったエスワンプリンスに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。