シンキングアイル（2017年生、母スピリテッドエアー）

シンキングアイル（2017年3月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時8歳）と交配したスピリテッドエアーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。主な勝ち鞍は2021年の一般C3四五六。

経歴

デビュー前

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

9月15日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は462kg。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

11月2日、中6週で迎えた2戦目は、大塚海渡騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月20日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインマッチ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

7月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた7戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップライム賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月12日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた9戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた10戦目は、3歳戦のシュネーシュトゥルム特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2021年）

5月27日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリアトリスに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月8日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五六（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、テンカウントにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、コウユーヤマトに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

12月13日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クリスタルローレルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6歳（2023年）

1月2日、中2週で迎えた15戦目は、いろはかるた賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、サンテルノに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた16戦目は、一般C3七八（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた17戦目は、小林捺花騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の2022レディスジョッキーズシリーズ川崎第1戦（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るナツハヤテを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月22日、中2週で迎えた18戦目は、一般C3三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林捺花騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた19戦目は、神尾香澄騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5月17日、中5週で迎えた20戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、2023川崎ジョッキーズカップ第4戦（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。