アムルーズ（1986年生、母ファインカオリ）

アムルーズ（1986年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヒツタイトグローリー（当時13歳）と交配したファインカオリが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）長浜牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年のスカイブルーステークス。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月27日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた2戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中京ダート1000m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンパワーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1989年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

4歳（1990年）

3月4日、約11か月の休み明けで迎えた7戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマチカネチャッキリにアタマ差届かず2着となった。

3月17日、中1週で迎えた8戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマジンクインを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

4月15日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月12日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月24日、中5週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーリリックを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

8月25日、中8週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（5戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入った。

9月9日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安田隆行騎手（7戦2勝）。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（1991年）

3月3日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマトドスティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

3月24日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイブキシークラウドをアタマ差振り切って5勝目をつかんだ。

5月5日、中5週で迎えた18戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（9戦3勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた20戦目は、京洛ステークス（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた21戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したディクターガールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（12戦3勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（13戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

9月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンアワーをハナ差振り切って6勝目を手中に収めた。

10月19日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた25戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた26戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた27戦目は、阪神競馬場新装記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。