ビソアスイート（1985年生、母スイートロンシヤン）

ビソアスイート（1985年2月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時9歳）と交配したスイートロンシヤンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の福寿草特別(400万下)。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月13日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したキョウシンムサシを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアルボスフォンテンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月29日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスイブォンヌに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

12月27日、中3週で迎えた5戦目は、3歳400万下の万両賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

3歳（1988年）

1月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下の福寿草特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るポタリングを上がり1位の末脚で半馬身差し切って2勝目を奪取した。

1月31日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた8戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレット賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた11戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4歳（1989年）

10月29日、約17か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったメジロハイデンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1990年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（11戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブランドマーテルに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。